離婚後のペットや犬の親権(所有権)や養育費はありますか?

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ペットの親権や養育費はありますか?

夫婦が離婚する時には基本的に「共有財産は半分」というのがルール。どちらかが有責で離婚しない限りは、この鉄則に従うことになります。しかしパッキリ半分に分けられないものもありますよね。例えば家や、ペット。

家族同然として過ごしてきたペットは、妻と夫どちらの所有物になるのでしょうか?実際にペットを飼っている方で離婚に直面している女性の体験談をもとに、紐解いていきましょう!

体験談「どちらもペットの所有権を主張している場合は?」

「結婚7年目になる夫婦の妻側からの相談です。夫も私も共働きで、子供はいません。結婚してすぐに、シュナウザーを飼い始めました。毎日一緒に寝て、休日には一緒にお出かけ、旅行にも常に一緒に連れて行きました。私たちには子供がいなかったので、自分の子供のように思い、愛犬に沢山沢山愛情を注いで育ててきたんです。

しかし夫婦生活が進むにつれて、共働きの私たちの間にはどんどん溝ができてしまい・・・。ほとんどいっしょにいれないような同居人のような関係になってしまいました。すでに男女としての愛情もなくなっています。

二人で話し合った結果、お互い自分のやりたいことをやろうということになり、離婚を決めました。どちらかに大きな原因があるわけではないので、財産分与などはスムーズに決まりました。しかしひとつだけどうしても平行線なことが・・・それは飼っていた愛犬の引き取りです。

私も夫も、犬に対してかなりの愛情を持っているので手放したくないと思っています。共働きでしたので世話も共有した時間も同じくらい、このような場合どうやって解決すればいいのでしょうか?」

ペットは親権でなくて「所有権」

子供がいる場合は、夫か妻のどちらかが引き取って養育費のやり取りや面会の日程を決めるなどの話し合いが必要になりますね。子供を引き取る権利を「親権」と言います。ペットの場合は法律上、「共有財産」にあたります。基本的にお金や資産と同じような位置づけなので、基本的には金銭にしてそれを半分にするというのが普通です。

しかしペットは半分にできない、かつ金銭換算してもほとんどが0円になってしまうのでなかなか難しいところです。どうしても引き取りたい、という場合は他の財産を相手に少し多めに渡して折り合いをつけるしかないでしょう。結婚前からどちらかが所有していてそれを新婚生活に引き連れてきた、ということなら結婚前にペットを飼っていた側の所有権になります。

また離婚したあとに「確実にペットを幸せにできる環境にある」保障があれば、引き取れる可能性も高くなります。例えば仕事が忙しくてペットの世話がおざなりになるようではダメですし、自分で面倒が見切れないのであればどこかに預ける経済力というのも必要になってくるでしょう。こういった環境の良さを主張すれば、配偶者からペットの権利をもぎ取ることもできるはずです。

ペットに養育費は存在しない

またペットと人間の子供の違うところは、「養育費が発生しない」という点です。どれだけ子供のように可愛がっていたとしても法律上「モノ」として扱われてしまうので、ペットを引き取ったとしても元配偶者からは金銭の要求は一切できません。

その代わり、引き取らなかった側からの面会要求があった場合は承諾しなくてもOKです。わざわざ配偶者に対してペットに会わせてあげるなんてことをしなくとも、法律上はなんの問題もありません。相手に要求されてもスルーしてOKです。

ただやはり引き取れなくともどうしても定期的にペットに会いたいという方は多いでしょう。その場合は面会の約束と引換に、多少の金銭や必要物資を要求するというケースもあるようです。これは本人同士の口約束の範囲内なので、法律が関与することは一切ありませんが・・・こういった取り決めをしている元夫婦も多いとのこと。

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心配ならば書面をしっかり残すこと

日本における離婚の9割は「協議離婚」といって、夫婦が話し合って納得して離婚するという形で収束していきます。当人同士で進めていくことができれば、それでも構わないのです。財産分与や子供の親権に関してはしっかり協議書を作成して記録として残すと思いますが、心配であればペットに関してもなにか「協議書」を残しておいたほうがいいでしょう。

実際にアメリカなどではペットに関する離婚後の取り決めに関してもしっかり書面を残し、揉めるようであれば双方が弁護士を立てて話し合いを進めていくそうです。日本もペットブームでどの家庭にでもペットがいることが当たり前になりましたから、離婚時におけるペットのあれこれに関しても法律の専門家をはさむというのもアリかと思います!

まとめ

今回の体験談のように、夫も妻も双方ペットの所有権を渡さない場合はかなり離婚がこじれるでしょう。前述したように多少もらえる他の財産分配を少なめにするか、離婚後の自分のペット養育環境の良さをアピールするしか方法はないかと思います。いずれにしてもすんなり終わるような項目ではないかもしれませんね・・・。根気よく話し合いをしていきましょう!

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