離婚後(別居時)に住む場所はどうしたらいい?

別居

離婚を決意したら、様々な手続きがあります。何を提出すればいいのか、元夫婦間で何を決めればいいのか。いろいろなものがありますが、ともかく住む場所を確保することは何よりも大切なことです。今回は「離婚後にどこに住むのか」「別居の場合はどうするべきか」「物件はどのように選ぶべきか」など、小さな子供がいる場合も含め、詳しく見ていきたいと思います。

離婚後(別居時)に住む場所のメリットデメリット

離婚後は違う住まいを探し、新しい生活をスタートする方がほとんどです。選択肢としては、一般的に下記の4つが挙げられます。そういった場合のメリットやデメリットを見ていきたいと思います。

1 現在住んでいる場所に住み続ける

アパート、マンションなどの賃貸物件の場合、契約名義は男性側になっていることが多いため、変更手続きが必要になる場合があります。

持ち家の場合は、たとえ元夫婦間で「家を譲る」と約束していたとしても、法律上では何の関係もありません。立ち退きを要求された場合、すぐに出ていかなければならないのです。

それを防ぐためには名義変更の手続き(登記)が必要になりますが、この登記にはある程度のまとまったお金が必要になるため注意が必要です。ローンの支払いが残っている場合、その支払いもあるため、あらかじめ調べておきましょう。

2 実家に帰る

何の気兼ねなしに帰れる実家があるのでしたら、それも良いでしょう。経済面で助けになってくれることもありますし、離婚によって疲れた心の支えにもなってくれるかもしれません。デメリットとしては、実家が今までの地区から遠い場合、子供に学校を転校させなければいけなくなり、子供が寂しい思いをすることに繋がるかもしれません。

3 新しく部屋を借りる

多くの場合、家を借りることが多いようです。しかしその分、敷金や礼金などが契約時に必要になるためある程度のまとまったお金は必要になります。

4 お金もなく、住む家のあてもない

「賃貸物件を借りるほどのお金もなく、どうしてもあてがない」

こういった場合は、お住まいの市町村に相談してみるのが良いでしょう。少しの間だけ身を寄せることができる施設を紹介してもらうことができます。しかしその場で申請して入居できるようなものでもなく、入居まで時間がかかる場合もあります。相談に行く場合は早めに足を運びましょう。

全てのパターンに置いて、自分ひとりならいざ知らず、子供がいる場合は子供のことも考えなくてはなりません。離婚を決めたのなら、家を出る前に「次にどこに住むのか」だけはしっかりと決めなくておきましょう。

シングルマザー|賃貸物件を借りる方法と注意点

賃貸物件を借りる際、必要になるものや資金はどのくらい必要になるのか見ていきたいと思います。

必要になるもの

<書類>

・運転免許証
・住民票(契約者だけではなく、入居者全員分求められることもあります)
・印鑑と印鑑証明
・源泉徴収、または納税証明書
・金融口座
・連帯保証人の承諾書(住民票や印鑑証明書が必要な場合も)

*保証会社対応か担当者に確認しましょう

<最初にかかる費用>

・敷金、礼金(物件によって異なる)
・前家賃(翌月までの分)
・仲介手数料(不動産会社への支払い)
・保険に入った場合、その費用

(例)

家賃7万の物件を借りる場合(敷金・礼金1ヶ月契約)
家賃 7万
敷金 7万
礼金 7万
仲介手数料 7万

上記のように計算することができます。敷金・礼金の目安は1~3ヶ月分と言われているので、安いところを探した場合でも、このように合計28万ほどかかります。通常、ここに保険料として2万ほどかかります。ある程度は、まとまった金額が必要になりますね。

家を借りる際の注意点(シングルマザーの場合)

1 仕事をしていない場合(就職活動中など)

現在仕事をしておらず就職活動中であった場合、断られる可能性もあります。ご自分の名義で借りられなかった場合、収入のある親族(両親、または兄弟)を借主として契約をしなければなりません。

2 安い小さな部屋や(1Kなど)や敷金礼金ゼロの部屋を借りる

お金がないので、できるだけ安く、小さな部屋で。そう思われる方もいるかもしれません。しかし基本的に1Kなどは単身者向けに作られています。小さな子供がいる場合、足音や泣き声などのトラブルで隣や階下とトラブルが起きてしまう可能性もありますので注意が必要です。

3 元夫に今の家を知られたくない

もしもDVなどを被害を受けていた場合、新しい住所を元夫に知られるのは危険なことです。

離婚が成立しておらず、戸籍上で夫婦関係のままになっている場合、相手には住民票の閲覧の権利があります。それを防ぐためには、まず警察にDV被害の相談にいきます。そこで住民票の閲覧制限に関する書類を受け取り、市役所に行きましょう。そうすることで、閲覧制限をかけることができます。

しかし急いで新しい住所に住民票を移動させる必要がない限り、たとえば実家に住民票を移動させておき、自分は新しい住所に引っ越し、落ち着いてきたら移動させるといった方法でも問題はありません。

都道府県や市(区)の住宅を借りる(市営住宅等)

県営、市営、区営住宅等ありますが、これらの「営」とついた住居は県や市、区が運営しているものになります。基本的に低所得者向けに作られており、収入によって家賃が決まります。そのため収入が少ない場合は、賃貸物件よりも安く借りることができます。しかし、申し込めば誰でもすぐに借りられるわけではありません。

県営・市営は基本的に年2回の抽選によって決められます。倍率も高く、なかなか入れない方も多いようです。シングルマザーに対しては優先枠があるため、他よりも入りやすいとはいえ、簡単とは言えないでしょう。

こちらは家族向けとなっているので、単身の場合は応募することができません。(単身者向けの市営・県営住宅は基本的に60歳以上の高齢者向けになっています。)いつ応募しているのか、どんな部屋あるのかについてはお住まいの地域のHPで確認することができます。応募期間は約1週間ほどであるため、いつから応募がはじまるのか告知を見て事前に確認することが必要です。

<県営・市営に申し込める条件>

・住宅に困っている世帯であること
(申し込み者または同居予定の方が持ち家を持っている場合は申し込みできません)

・申し込み地区に住所または勤務場所があること

・市民税、国民健康保険税等に滞納がないこと

・世帯の総収入合計が、「入居人数別所得基準額」の範囲内であること(シングルマザーの場合、年間収入が2,276,000円以下)

(栃木県宇都宮市、入居申込者の資格より抜粋)

引っ越しする前にやる3つのチェックリスト

離婚をして、苗字を元に戻して新しい生活をするとなると、やらなければならない手続きはたくさんあります。子供がいる場合、学校の転入届けなども必要になってきます。

1 解約するべきもの

・電気の解約
・水道の解約
・ガスの解約
・固定電話の解約
・インターネット回線の解約
・駐車場等の解約

二人共家を出るということでしたら、これらの解約が必要になってきます。最低でも家を引き払う1週間前には連絡をいれるようにしましょう。

2 家電の処分方法(家電リサイクル法対象品)

エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機の4品を廃棄したい場合、ただ「捨てる」ということはできません。方法としては4パターンあります。

古いものを廃棄して、新しいものを購入したい場合。

家電小売店で新品を購入する際、決まったリサイクル料金を負担すれば、家電小売店が古いものを回収・リサイクルしてくれます。

廃棄するだけで、新しいものを購入する気はない場合。

この場合、郵便局窓口で家電リサイクル券を購入し、自分の足で指定の場所に持ち込みます。指定の場所というものは市によって決まっているため、お住まいの市町村のHPで確認しましょう。

引っ越しの際、引っ越し業者に依頼をする場合。

引っ越しと同じタイミングで行ってくれるため手間がかかりません。事前に相談をして見積もりを出してもらいましょう。見積もりによっては、行政に依頼したほうがかなり安くできる場合もあります。

リサイクルショップに持ち込む場合。

比較的新しいものでしたら、リサイクルショップに持ち込むのも良いでしょう。製造から5年以内が目安で、人気のメーカーのものでしたら良い値段で買い取ってくれるかもしれません。もちろん手入れが行き届き、綺麗な状態であることが条件です。

家電リサイクル法(処分する時にかかる金額)の目安

テレビ・・・2800円
冷蔵庫・・・4800円
洗濯機・・・2400円
エアコン・・・2500円

自分で持っていくことが出来ない場合は、収集を依頼することになります。この収集運搬にも費用(約2000円)がかかります。

3 家電や家具の処分(家電リサイクル法以外)

たとえば、ソファ、ベッド、テーブル、食器棚などです。これらの大型家具は基本的に、自治体に有料で回収してもらうか、不用品回収業者に依頼するか、リサイクルショップに持っていくかになります。

自治体での回収は費用面では一番安くすることができます。ただし所定の場所まで自力で運ばなければいけないため、車や手伝ってくれる人出がないと難しいでしょう。不用品回収業者の場合は引き取りに来てくれるというのが何よりのメリットではありますが、自分で処分するよりも費用は高くなります。たとえば大型のタンスを処分する場合、自治体での回収と比べると3000~5000円ほど高額になってしまう場合もあります。

引っ越し後の手続き

無事に引っ越しを終えた場合も、手続きはまだ残っています。

<必要となる手続き役所に提出する書類等>

・子供の苗字の変更
・印鑑登録(自分の苗字が変わった場合)
・健康保険、年金(元夫の社会保険に加入していた場合)
・児童不要手当、児童手当
・ひとり親家庭医療(所得の低いひとり親家庭が受けることができる医療費の助成)
・運転免許証の変更
・パスポートの変更
・クレジットカードの変更

<電気・水道・ガスなどのライフライン>

一般的な賃貸アパードの場合、水道・電気は最初から使える状態に設置されています。そのため、慌てて契約をしなければならないということはありません。もちろん工事も必要ありませんので、その点は安心しても良いでしょう。

もちろんその後に、申込は必要になります。電気会社、水道会社に連絡をして使用開始日を伝えることが必要です。

しかしガスのみ、開栓の立会いが必要になります。ガス会社に連絡をして申し込みの手続きをしなければ使うことが出来ませんので注意してください。少なくとも入居1週間前には連絡をして立ち会ってもらいましょう。土日でも行っていますし、作業時間も10分程度ですので都合の良い時間帯で申し込みをしておきます。

<子供の転校手続き>

子供が学校に通っている場合、必要になります。

1 まず、引っ越し1ヶ月前には子供の学校に連絡をいれます。

2 学校から「在学証明書」「教科書給付証明書」を受け取ります。これは市役所と転校先の学校に提出するものなので大切に保管しなくてはなりません。

3 書類を持って教育委員会へと行きます。(大抵の場合、市役所の中に入っています。わからない場合は市役所の受付で尋ねてみましょう)

4 教育委員会で「転入学通知書」が交付されます。次はここの学校へ通うことになります、という通知書です。大切に保管してください。

5 新しい学校に連絡をいれます。電話で伺う日を決めて「在学証明書」「教科書給付証明書」「転入学通知書」を提出します。

手続きとしては上記のような流れになりますが、新しい学校で使う物などの準備等もあります。両親の離婚、転校と重ねて起こり、お子様は不安になっているはずです。新しい学校になれることができるよう、精一杯フォローしてあげてください。

シングルマザーの生活費

家を借りることができたとなった場合、次に心配になるのが生活費です。シングルマザーとして生活していくには、毎月どのくらいのお金がかかるのでしょうか。

「厚生労働省の母子家庭世帯等調査2011年度」の調査によると、シングルマザー(母子家庭)の約半分はパートやアルバイトという現状になっています。平均年収が180万、貧困層とも呼ばれる世帯になると年収125万以下になり、これは48.2%にも登ります。

ここに児童扶養手当を含めても年収が223万以下ということになります。小さな子供がいる場合、残業はできないものと考えるため、給料が良い会社に採用されることが難しいという社会的側面もあります。

一例をあげてみます。

家賃 6万円
光熱費 1万円
携帯代 1万円
食費 3万円
日用品 4千円
交通費(ガソリン代) 1万円
衣料費 6千円
給食費 4千円
保険証 3千円
美容院・化粧品 6千円
交際費 1万円

合計 153,000円

この中には国民年金や医療費、子供へのお小遣い、家電の買い替えや、車の保険、貯金が入っていません。元夫から養育費をしっかり貰うことや、社会保険の完備した職についていない限り、生活は苦しいものになってしまうことも考えられます。もちろん過剰に不安になることもありません。子供が18歳になるまでは児童手当や、児童扶養手当がもらえます。

子供が大きくなって進学を考えることができるようにするためには、家計簿をしっかりつけて節約するところではきちんと節約することが大切になってくるでしょう。

引っ越しの挨拶する?しない?

引っ越しが終わり、ようやく新生活がはじまる時は、やはり引っ越しの挨拶は必要になると思います。最近では挨拶をしない家庭も増えているようですが、子供を安心して育てる環境をつくるためにも、ご近所にどういった人がいるのか見ておくのも大切なことだと思います。

①挨拶には子供も連れていく

周囲の人と早く馴染むこともできますし、子供の顔を覚えてもらうことは防犯上でも良いでしょう。その家に同じ年頃の子供がいれば、友人にもなれるでしょう。この時、母子家庭であることは言う必要はありません。いつかは分かってしまうことですが、気が許せる仲になる前に話すことはありません。

②不動産や大家さんにそれとなく聞いてみる

個人情報になるため、同マンションの住人について不動産や大家さんはありません。しかし、防犯面が不安であることを正直に相談したり「挨拶に行きたいが手土産で悩んでいるため参考にしたい」などと相談をすれば、多少なりとも教えてくれると思います。

③挨拶はいつまで?何を持っていく?

引っ越しの挨拶は、早ければ早いほど良いことになっています。実際、引っ越し当日は出入りが多く、大きな車が入ってくることもあってどうあっても迷惑をかけてしまいます。できることなら当日に済ませることをおすすめします。遅くなってしまったとしても、1週間以内に挨拶に伺いましょう。手土産は500円程度のものでも良しとされています。消耗品(石鹸や洗剤、タオル類)が好ましいとされています。

自分ひとりで新しい住まいを探すのが不安だと思った場合は、こちら(エイブルのページになります)を参考に探してみるのも良いかもしれません。

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