熟年離婚の理由と熟年離婚の注意点

熟年離婚 原因

30年、40年と連れ添った夫婦が年をとってから離婚。これは俗に言う「熟年離婚」です。どうして年老いた夫婦が添い遂げることなく、結果的に離婚へ走ってしまうのでしょうか?熟年離婚が起こる背景や原因をしっかり解明していきましょう!

そして熟年離婚を考えている方はこれを読んで準備を進めていっていただきたいと思います。

熟年離婚とは?

熟年離婚とは「長い結婚生活の末に離婚してしまうこと」を指します。ここでいう「長い期間」というのは具体的に定義されているわけではありません。人によって解釈が異なるでしょう。ただ一般的な数字を挙げるのであれば、「20年以上の夫婦生活を続けた末の離婚」というのが熟年離婚におけるざっくりとした定義のようです。

熟年離婚の離婚率

熟年離婚は1990年には20,000件ほどでした。ここを皮切りに年々増加、2000年には50,000件を超す熟年夫婦が離婚に至ったという数字が出ています。その10年後である2010年には60,000件を突破。

このように熟年離婚は絶えず増え続けているのです。熟年離婚は過去25年のうちに、7割増というとんでもない数字をたたき出しています。

熟年離婚が増加したワケ

老後に離婚に至る「熟年離婚」、これはどんなことが背景になっているのでしょうか?まずは男女で老後の人生プランに差が出てくるということが挙げられます。男性は60歳ないしは65歳で仕事を定年退職したあと、「どこか田舎に家でも借りてゆっくりしたいな~」なんて気持ちに駆られることが多いです。

しかし女性は今いる環境や交友関係を変えることに対して、嫌悪感を持ってしまいます。こうした「老後をどう過ごしていくか」で見解の違いが出て別れにつながっていくというパターンが多いです。

そして定年退職した旦那さんを、奥さんがうっとおしがるというのもよく聞く熟年離婚の理由です。今までは一日の大半を職場で過ごしていたのに今では一日中家でぐうたら・・・。こういった夫の姿に辟易して、別れを奥さん側から切り出すことも多いようです。

熟年離婚を切り出すのは夫?妻?

これまでの熟年離婚してきた夫婦たちをクローズアップしてみると、離婚を切り出すのはたいていの場合妻側です。これは先ほどのご説明した「熟年離婚が増加したワケ」にも通ずる部分がありますが、やはり奥さん側が男性に愛想を尽かして別れを切り出すことが多いんだとか。

ただここ数年は夫側が熟年離婚を切り出すケースも少しずつ増えています。熟年離婚は「年老いた夫が捨てられる」というイメージが強かったですが、そのイメージも変化を見せているようですね。

熟年離婚の理由

熟年離婚の理由は夫婦によって違いますが、理由として多いものを挙げておきましょう。

<熟年離婚の主な原因・理由>

・老後の価値観のズレ

・夫が家にいるのが邪魔くさくなった

・夫婦でスキンシップがなくなった

・どちらかに恋人や好きな人ができてしまう

・子供も独立していっしょにいる意義がなくなった

熟年離婚の時期・タイミング

これも夫婦によってまちまちですが、「旦那が定年退職したとき」というのが最も熟年離婚のタイミングとしては多いです。これに次いで、子供が成人したとき・就職したときというのも大きな割合を占めています。

夫源病

夫源病とは夫の行動や言動がストレスとなって、妻側が体調不良になってしまう病気です。精神からくる体の不調にカテゴライズされます。

モラハラ夫やDV夫などをもつ奥さんがなってしまう病気として知られていますが、熟年離婚を考えている奥さんでもこのような体調不良に陥ることもあるようです。やはり定年退職したあとに夫がずっと家にいることがストレスの源になっているのでしょう。

熟年離婚の注意点

熟年離婚で注意したいのは、ズバリお金に関してです。普通の離婚でもまずは「財産分与」というものが行われますね。そしてどちらかに責任があるとすれば「慰謝料」も発生します。そして熟年離婚には「年金分割」という要素も加わってきますので、注意しなければなりません。

熟年離婚でもらえる可能性があるお金

まずは財産分与は独身時代の貯金を除く共有財産を、夫婦ふたりで分けることになります。そしてどちらかに責任があれば慰謝料が発生しますが、熟年離婚の場合はほぼ発生しません。

そして年金分割ですが、受け取れる妻の年金は「最大で半分」とされています。妻側の年金の方が多い場合は、その差額を半分にして夫に分与するのです。

そしてこでが適応されるのは厚生年金や共済年金のみ。自営業などの国民年金においては、年金分は受け取れません。

熟年離婚の生活と生活費

離婚した女性は財産分与とわずかながらの年金をもらって生活していきます。ただこれだけでは不安・・・という人はパートを始めることもあります。なかなか贅沢には生きられないというのが現状なのです。

熟年離婚の準備

熟年離婚を切り出しても夫が認めてくれないケースも多いです。まずは離婚するのに正当な理由を提示しなければなりません。前述したような「夫源病」のように、具体的な体調不良などが起これば離婚できる可能性は高くなります。その際、病院にかかった証拠なども残しておきましょう。

熟年離婚のメリット・デメリット

メリットはやはり旦那に嫌気がさしている女性にとっては、自分のセカンドライフを縛られずに生きられるという点ではないでしょうか。ただデメリットとしては熟年離婚の生活の保証は誰もしてくれないので、しっかり残りの人生で使うであろう費用の計算をしておくべきです。

また子供がいる方は、そちらのフォローも忘れないようにしてくださいね。

熟年離婚は増加傾向にありますが、やはり決定的な理由がないためになかなか離婚成立までもっていけない!と嘆く女性も少なからずいるようです。熟年離婚を考えている方は、準備・計画を怠らないことがマスト。困ったときは弁護士に相談するという選択肢も用意しておきましょう。

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